延期
2022年12月3日(土)、12月4日(日)
開催時間
第一会場14:00-19:30
第二会場14:30-20:00
チケット
当日券のみ - 会場にて販売
会場
新宿歌舞伎町能舞台(旧新宿中島能舞台)・他
主催
Studio Ghost, Smappa!Group(株式会社ワインライス)
「とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう」
会期延長のお知らせ
この度Studio GhostとSmappa!Groupは、新宿歌舞伎町能舞台など2会場で11月27日までの10日間開催された展覧会『とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう』を、12月3日(土)と4日(日)の2日間のみ延長することといたしました。
本展は渡辺志桜里によって企画された、能の最古の演目である「翁」を引用することで人新世を私たちの「足元」から再考するプロジェクトです。本会期中には多くの識者や批評家、文化人らからリアクションをいただき、1600人を越す観客にご覧いただきました。一方で、会期が短期間だったことから見逃す方も多く、延期を決定した次第です。
本展はお一人づつに差し上げる足袋をお履きになってのご鑑賞となりますが、数に限りがあるため、延期にあたっては先着500人まで、当日券のみの入場とさせていただきます。ご了承ください。
2日間のみの開催となりますが、皆さまにはどうぞご高覧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう
会期 11月18日(金)~11月27日(日)
平日:13:00~20:00 / 土日祝:13:00~22:00
プロジェクトについて
「とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう」と何かが流れてくるような言祝ぎで始まる能の演目「翁」は、あちらとこちらの世界をつなげる存在である。
「翁」は、胎児や温泉、火山や天皇、「まれびと」まで、様々な存在として、⼦宮を通したあの世との交信、宇宙的な世界観、⽣殖の神秘、⽣と死の連続した運動など、神性を体現する。また、演目としては、芸能全ての根底に脈々と流れるドメスティックな⾃然観、宗教観、思想、天皇制などにまつわる国家観を体現するものとして受け継がれている。
このプロジェクトでは、その「翁」に着想を得て、民俗学、文学、絵画、芸能または歴史から、人類を生物、無生物といった自然と同等に扱い、精霊や生物、無機物、言葉、所作をつなぐ<生態系を紐解き、この先のエコロジーの可能性と、それが根付く古層の可視化を試みる。
能という芸能が、西洋の主体的な人間中心主義を脱却する構造をもたらすものとし、また、歌舞伎町を「漂流した末に辿り着く街」とするならば、かつて能楽師が旅芸⼈のように村村を渡り歩いて繰り広げた「翁」という祝祭の催事をここに納めることは、⼟地に眠る精霊や神との再接続を図り、また、気候変動や環境問題に直面する現代における、自らの身体や土地に根ざしたエコロジーは何かと問い直す試みである。
本展では、国内外のアーティストに限らず、食やインターネット、文筆家や演出家、動物の販売店や花屋など、多様な分野の表現者らの作品が、人間の歴史、環境、自然にまつわるファクトと結びつくことで、独自の世界観を提示する。
また、10日間の会期中、『翁』と石牟礼道子作の『不知火』の謡とレクチャーによる公演、さらに、各界の異才とのトークも実施、現代と歴史、実戦と言論の双方から思考を深めるプログラムを展開する。
展覧会概要について
企画/キュレーション 渡辺志桜里
1984年東京都生まれ。2017年に東京藝術大学大学院を修了。
独自の生態系やジェンダー的視点による天皇制など、自身の出自とリサーチに基づき、生の有機物などを展示物とすることで考察。個展「べべ」(WHITEHOUSE,東京)をはじめ、「Dyadic Stem」(The 5th Floor,東京)、「久次良」(デカメロン,東京)への出品など、都内のオルタナティブ・スペースなどでの展示で頭角を表した一方で、個展「Nipponia nippon」(SYP GALLERY、東京)や「ノンヒューマン・コントロール」(TAV)などコマーシャルギャラリーや、ワタリウム美術館主催の芸術祭「水の波紋展2021」にも参加。2022年、第7回「Women to Watch」に出展する候補アーティストに選出。
https://watanabe-shiori.tokyo
https://www.instagram.com/shiori6876
飴屋法水たち
石牟礼道子
エヴァ & フランコ・マテス
コラクリット・アルナーノンチャイ
小宮花店
小宮りさ麻吏奈
ザ・ルートビアジャーニー
動物堂
ピエール・ユイグ
ミセスユキ
渡辺志桜里
参加作家詳細
参
加
作
家
Artists
Norimizu Ameya and his friends
Michiko Ishimure
Eva & Franco Mattes
Korakrit Arunanonchai
Komiya Flower Shop
Lisa Komiya Marina
THE ROOT BEER JOURNEY
Animal Shop “Dōbutsudō"
Pierre Huyghe
Mrs. Yuki
Shiori Watanabe
その他展示作品
・三原山噴火テレフォンサービス音源
・新年ニ當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ
・九相図巻 他
コキュレーター
卯城竜太 大舘奈津子(一色事務所)
能舞台公演
会期中2回にわたり、本展に合わせて特別に編集された能を会場内で開催します。
公演名 『翁』(神歌) 謡と小鼓による
日時 11月19日(土)16時30分~18時00分
謡 シテ 梅若桜雪(実改)ツレ・地謡 川口晃平 小鼓 大倉源次郎
公演名 石牟礼道子新作能『不知火』―謡による
日時 11月26日(土)16時30分~18時00分
謡 梅若桜雪(実改)地謡 川口晃平
能舞台公演について
トークイベント
「翁」を題材とし、能という芸能が持つ西洋の主体的な人間中心主義を脱却する構造と可能性などについて、専門家を交え幅広く議論する。また、現代における「エコロジー」を再考し、言論による哲学の希薄さが語られてきた日本の現代思想のアップデートを図る。
日時 展覧会期間中、随時
場所 チケット購入後、購入者に詳細を告知します。
※展覧会場付近購入方法 Peatixにて発売
モデレーター 渡辺志桜里(本展キュレーター)
チケット 各回 1500円(ワンドリンク付き)
※本トークイベントのチケットは、展覧会と別料金で購入いただく必要があります。
※チケットは11/10(木)以降、Peatixにて販売予定です。
トークイベントについて